Monthly Archives: 5月 2010

寒さと体のダルさ、澱み







昨日今日と寒いですね。

陽気が芽吹いているこの季節、これだけ寒いと体表から発散されるべき陽気が、体表で閉じこもってしまって澱むことが多いです。
ひどい時は、皮膚や皮下組織が生ゴムのようにべっとり張り付いているような感じになります。
(これも凝りと呼んでいますが)このような表層の凝りが、下肢、特にふくらはぎ部分にみられると、体全体が重くダルくなります。

実際、昨日や特に今日来た患者さんのほとんどすべてがそんな凝りになっていました。
指揉み時、感覚が体外に拡がる患者さんもほとんどいません。
これほどおしなべて体表が澱んでいる患者さんばかりというのも、近年稀にみるほどの珍しい現象。

中には、感覚がものすごく繊細で、指揉み時には、細かい霧のように感覚が体外広く拡がっている患者さんも、今回は体表が澱んでおり感覚が閉じこもっています。
「体、重くてダルイでしょ」と聞くと、「当然でしょ。指揉みのあの感じもぜんぜん感じないんだから」と、当然のように答えました。
なるほどです。(^^;

あまりに似たような患者さんが続くので、これはひょっとしてぼく自身の感覚が鈍くなっていたり、体表が澱んでいるのではないかと思い。
いつものチェック箇所、ふくらはぎと腕の三角筋あたりの皮膚や皮下組織の弾力を確認してみるも、いつも通りの弾力。
(ふくらはぎ=行動力、三角筋=自己防御、みたいな感じ)
ひとりで感覚を体外に開いてみるも、これまたいつも通り。

やはり、この季節でこの寒さ。
体はビックリしてしまいますよね。

前に書いた「春の体のダルさを解消する」が参考になると思うので、興味のある方はそちらもどうぞ。

夏はインド音楽!(&お香の話)

インド音楽といってもインド映画音楽なのだと思いますが、数年前から愛聴しているネットラジオがあります。

DeSi-RaDiO

サイトには「BEST INDIAN & PAKISTANI MUSIC ONLINE」とありますが、主にBollywoodミュージックなのではないかと思います。
Bollywoodっていうのは、ハリウッドとボンベイをかけた言葉で、ボンベイ発のインド映画、なのかな。

他にもいくつかBollywoodなネットラジオはあるのですが、ぼく的にはこの「DeSi-RaDiO」がイチオシ。
伝統的インド音楽テイストな曲が多くて、落ち着いて聴けます。
昔日本に上陸したインド映画の曲も多くて、懐かしかったりもし。

最近は特に、インドお香を立てながら聴いてます。^^

暑い日はインド製のお香。
湿度が高くて気温がそれほどでもない時は、日本の沈香ベースのお香。

あ。
そういえば。
日本のお香(うちで愛用しているのは鎌倉五山というお香)は、湿度が高い日は、色濃く残り香が香るのですが。
インドのお香はほとんどないのです。
何故なんでしょうね。

Tags: bollywood, お香, インド音楽, 鎌倉五山

スズメの赤ちゃん、初見参!

我が家のベランダに、今年はじめてスズメの赤ちゃんが来ました!
いらっしゃい!(^^)/

今日は雨ということもあり、おまけに夕方だったので、Webカメラの影像はボケ気味。
なので、録画は断念しました。

例年、6月頃が初訪問なので、ちょと気の早い親子連れ。

にしても。
最近のスズメさんたちって、カワイイんですよねぇ。
なんでだろ?

ちょっと前までは、ガッツクように餌に食いついていて。
ケンカしながら賑やかだったのが。
最近は、けっこうスローペースで餌を食べてる感じ。
若干、遊びながら食べてる感じもし。
すんごいカワイイですよね。

おまけに、Webカメラを設置している窓際に止まっている時もあり。
超どアップで見れたりした日には。
プラバさんとふたりで「もう~、スズメさんってば! o(*^^*)o」とメロメロになってます。

Tags: スズメ, 赤ちゃん

エネルギー感覚

按摩師、マッサージ師にとって感覚は、相手の人を理解、把握するための強力な道具です。
その道具は、治療の濃度や深度にダイレクトに影響します。

指揉みのやり方をちょっと変えたら、拡がりや情動エネルギーがまるで手で触れられるように感じるようになったのですが、これは何も「エネルギーがわかる」といったものではないと思います。

ぼくの感覚を通して感じていることの密度が増した、みたいな感じ。

基本的に治療に対する感想などは聞かないのですが、時々「なに?これ?」とか「前と違う」といった反応をする繊細な患者さんもいます。
ですが、意識的には違いを感じていない患者さんが大半です。

もちろん、違いを感じてくれた方が「やっぱりわかっちゃいます?」的なうれしさがあるのですが(^^;、基本的に、こちらの治療プロセスの感覚的理解が密度を増した、ということの方が大切なのでした。

もちろん、治療プロセスの感覚的理解が密度を増すと、結局それは施術深度の深まりや治療結果にも影響します。

以前から、「体は各自の想いが現実化物質化したもの」というイメージがあるのですが、それをより強く感じている今日この頃。
指揉みの空間から按摩に移行する時、指揉み時の感覚を携えたまま身体各部に触れるのですが、患者さんの身体や感覚空間が、前以上に繊細で壊れやすい、愛おしいものに感じられるのです。







エナジーワークとしての指揉み

ひょんなことから、「やっぱり指揉みはエナジーワークなのだ」と理解出来ました。
これまでも、そういった側面の強い働きかけなのだとは思っていたのですが、やっとズッシリとした手応えを得た感じです。

キッカケは、足の小指をぶつけた患者さんを指揉みしていた時のこと。
指揉みの最中、掴んでいるこちらの指をねじったりズラしたりすると痛みが走ると言います。
いつもは、指揉みをしながら時々指をひねるようにしたり、揉む(揺らす)指のベクトルを時々逃がしたりしながらやっていたのですが。
この日は、患者さんに痛みが出ないように、把握したこちらの指を動かさず一定の状態にしたまま揉んで(揺らして)みました。

その一定の状態で揉んでいると、揺れが同調してくるにつれて、こちらの体の中に鬱屈したようなエネルギーが高まってきます。
いつも、相手の指をねじるようにしたり揉む動きのベクトルを変えていたのは、この高まるエネルギーを腕や手から体外に逃がすための、ぼくの無意識の動きだったのでした。
(今までまったく気づいていませんでした (^^ゞ)

こちらの体内を上に上昇するようなエネルギーを、手を通して逃がすことなく揉み続けたあとに、揉む動きをスッと止めると。
今まで以上に、エネルギーの余韻が強く感じられます。

この一連のエネルギーの動きや流れは、ブレスセラピーなどで生じる、感情ネネルギーの流れとほぼ同様です。

指揉みの動きを止めた途端、患者さんが「なにこれ」と言います。
今まで以上にエネルギーの流れが強くて、体内でブロックされている箇所もリアルに感じ、感情もともなっているとのこと。
リアルに詰まりが感じられたり感情をともなっていることなどで、ちょっと気持ち悪そうでしたが、ブレスセラピー等の経験上「全部の指が終わって伸びをすれば、スッカリ消えるから」と言っておきました。

実際、伸びをしてもらった後は、体のゆるみ方が今までとは比べものにならないくらいゆるんでいます。
詰まり感は多少残っているようでしたが、それらは按摩で解消。

全行程終わったあとは瞳がキラキラ輝いており、本人も視界がクリアーになったと驚いていました。

その後の治療でも検証してみたのですが、上記のように指揉みをした時。
動き出すエネルギーを手から逃がさずにぼくの体内を通してその動きを眺めていると、ほとんどの場合、体の上方へと抜けていきます。
そして、そのエネルギーの流れは強さや滞り感をともなっているのですが、上方に抜けていくと、そのあとは感覚が体外へと大きく拡がり、心地良い静けさに包まれます。

まだまだ検証中といった段階ですが、ようやくベータ版から正式版または正式版準備バージョンになった感じです。
指揉みをはじめてから20数年、「やっとここまできたか」と、ちょっとしみじみしています。^^