春の体のダルさを解消する

春の体の澱み

桜満開、お花見に最適の日曜日ですね。

とはいえ、お花見&夜桜の季節って、朝晩はまだまだ寒かったりするのですが。

 

で、そろそろ、下肢が春っぽい澱みになっている患者さんをチラホラ見かけるようになりました。

「春っぽい澱み」といってもよくわからい人が多いと思いますが……。

 

春の体のエネルギー状態

冬、万物は自ずとエネルギーを求心的に胎養するような、そんなエネルギー状態になります。

「四季」=春・夏・土用・秋・冬に対応する「五行」=木・火・土・金・水でいうところの「水」の状態です。

 

春の体のダルさを解消する。冬のエネルギー状態

 

こんな感じ。

 

この、凝縮、求心的だったエネルギーが、春になるとそのベクトルを変え、徐々に成長、遠心的エネルギーに変化していきます。

 

春の体のダルさを解消する。春のエネルギー状態

 

今年2009年は、3月20日が春分で5月5日が立夏。

今が春真っ盛りですね。

 

木気のイメージは生成、伸長、発展。

すくすくとか伸び伸びとした感じです。

自然の空気から植物、動物、もちろん人間に至るまで、地上の万物がこんな感じになる訳です。

 

このエネルギー状態に逆らわず、エネルギー状態に応じたノリや振る舞い、生き方をしていれば、すくすくと成長し。

夏、火気が盛んになる頃には、生成、伸長、発展的エネルギーは、自ずと開放、成熟、全開的エネルギーに変化していきます。

 

が。

体をすくすく伸び伸びと動かさなかったり、内発的な興味や好奇心を押し殺したり、内側から伸びようとするエネルギーをあえて留めていると。

伸長しようとするエネルギーは、体表付近で滞り澱んでしまいます。

 

春の体のダルさを解消する。春の体が澱んだエネルギー状態

 

こうなった当初は、体は重くてダルくて、すごく気持ち悪いのですが。

それも無視した生活を続けていると、その内に重くてダルいという感覚も鈍くなり、こんな澱んだ状態が当たり前になってしまいます。

 

特に、膝から下の下肢、ふくらぎなどがこんな状態になると、下肢だけではなくて体全体が重くてダルく感じます。

陽気が籠もりやすい春独特の重ダルさです。

(もちろん、春に限らずいつでも体はこんな籠もったエネルギー状態にはなります。)

 

 

体の澱みを解消する

古代モンゴルのセルフマッサージ「チュアカ」では、この下肢の滞りやエネルギーのブロックを「行動することへの恐怖」と呼びますが、感覚的になるほどと思ってしまいますよね。

 

・図解入りセルフマッサージ・テキスト→「チュアカ」

 

体が重くてダルいと感じた時、ひとまず下肢の「チュアカ」を是非とも試してみて下さい。

下肢、特にふくらはぎの部分だけでもよいですから、気持ちよく丁寧にマッサージすると、下肢の澱みだけではなくて全身の澱みがスッキリと抜けていくことが多いです。

ぼく自身、体のエネルギーが澱み気味になって眠くて頭がボワ〜っとするような時、ソファーに座って服の上からチュアカのような下肢のマッサージを数分間します。

澱んでいると感じるので、それが気持ちよく流れるように、さするようにマッサージする。

感覚的な滞りを感覚的に気持ちよく流すので、当然スッキリするという、感覚的にはごくごく当たり前なことですよね。

 

次回は、衣服の上からさするようにマッサージするやり方を書ければと思っています。