Tag Archives: 感覚の拡がり

指揉み -皮膚の状態と感覚・感性-







昨日「指揉み」で以下のように書きました。

皮膚や皮下組織が柔軟で生き生きとしている場合、揺れの波紋は身体外の空間に繊細に拡がります。
逆に、皮膚や皮下組織に精気がなく弾力に乏しい場合、揺れの波紋は身体外には拡がらずに閉塞的な揺れになります。

その時の感覚を絵にすると、こんな感じ。

    


この波紋として感じられるものは、経験的に相手の「身体外への感覚の拡がり」また「感性の拡がり」のように感じています。

波紋が外側に拡がっていれば拡がるほど、感覚や感性は繊細に敏感になります。
ただ、中心が定まっていなかったり、体の重心が腰に落ちていない(地に足が着いていない、グラウンディングしていない状態)場合、感覚や感情、周囲の状況に翻弄されやすくなります。

また、波紋の拡がりが感じられない場合は、身体感覚が閉塞的で思考中心になりがちです。

これらの感触は特に指揉みをしなくとも、当然ながら体(皮膚)に触れた瞬間に感じます。

ところで、この波紋が外側に拡がっている感覚は。
自分の感覚も周囲の空間に拡がって、ものすごく気持ちよいのですが。
ひとりで立ち、指揉みと同じ姿勢で同様に揺れてみても、この時の拡がり感は得られません。

共振、共鳴ならではの感覚なのでしょうか。