2003年01月02日

ホームページ内の日記を、ここにリンクしているハズなんだけど、表示されない。
む〜。

ところで、ぼくは今、青森にいるのである。
31日着で、今日帰路に着く。

毎年お正月は、東京に両親が出てくる。
今年もその予定だったのだけれど。
母親が風邪でダウンして、急遽キャンセル。

年末年始の予定が無かったので、突然ぼくが故郷に帰省することにした。
慌ただしく。
ホントは、「今度帰省する時は、是非とも仙台のコンせんせの所に寄ろう」と思っていたのだけれど、あまりに急で時間もない。とほほ


という訳で、今はインターネット・カフェにいるのである。
パチンコ屋さんの二階で、パチンコ屋さんと同じくらいの広さがある。
ほとんど体育館みたいな広さ。
ネットカフェと漫画喫茶が一緒になっていて、1時間400円でドリンク飲み放題、漫画読み放題。
建物も新しいし、なかなか快適な空間なのである。

目の前のマシンは、Duron850MhzでOSがWinXP。
メモリは128Mか。
液晶ディスプレイって綺麗じゃん、やっぱ。
普段見慣れている画面と違う。



2003年01月02日(2)

故郷でお正月、って何十年振りだろう。
もこもこした雪の中で迎える新年って、なんか新年らしいゾ。


帰ってから、さっそく母親に按摩とお灸。
肝臓関連の部位が硬くなっていて、胃にも負担がかかっている。
足、背中を按摩し、足とお腹に灸。
これでからだを包む空気に潤いが戻り、ふっくらとする。


次の日にお灸しようとしたら、お腹の皮膚の状態が前日と全然違う。
もうダイジョーブ。
これでからだは、元に戻る方向に入ってしまったのだから。(^^)



2003年01月04日

今回は突然帰省したこともあり、なにやら慌ただしく。
いまいち焦点が合わず、ほけ〜〜っとした気分が続いていたけれど。


今日から仕事はじめ。
天気もよく。
気分も「新年!」って感じ。


掃除し残した所がかなりあるのだけれど。
仕事が終わったら掃除しよう。(^^)


……と思ったけれど。
やっぱ止め。(^^;
明日出来ることは今日するな。
うん。
そろそろ飲もかな。



2003年01月08日

前から、呼吸の感覚に関するものを書こうとしているのだけれど。
む〜。
ムズイ。(^^;


「按摩さんのからだのハナシ」にも書いたけど。
これがイマイチ、イマニなのである。
あの先を書きたいんだけど……。
文章を書く才能無しだね、ハッキリ言ってさ。



ってな感じの今日この頃。
昔出していた研究誌「操体 SOTAI」の創刊号に載せた文章の事を思い出した。
1986年だから、17年前に書いたヤツだ。
「そんだ、これをHPに載せてしまえ!」ってもんさね。
どうせ、今は文章書く能力値がガタ落ちだし。


んな訳で、新ページ作成がめちゃ簡単なSwikiで新ページ作成っ!


感覚を拡げる



2003年01月24日


最近、Swikiのカスタマイズにばかり時間をかけている。
これがけっこう面白いのだ。


んな訳で他の更新がままならない。
「操体法・実技入門」も全然。(^^;


こうなったら、せっかくのSwikiだし、未編集の素材をそのまま掲載してしまおう。
本当は手直ししたい部分が多々あるのだれど、それを待っていたらいつまで経っても掲載出来なくなってしまふ。


手作り資料をスキャナーでスキャン。
OCRソフトでテキストを取り出し。
絵の部分を切り取り加工。
OCRはかなり便利っす。(^^)



2003年02月03日

ほぼ毎日ストレッチというか伸びというか、呼吸法というか……。
そんなのを続けていると、ある日フッと感覚が拡がる時がある。
今まで感じなかったところや層が開くような。


3〜4日前、そんな事があった。
そゆ時、ものすごくうれしい。


で、そんな時は、からだの感覚だけではなくて、ものごとすべての展開が変わったりする。(^^)



2003年02月04日

最近、「法華経」のストーリーや経典の中のいろんなフレーズが思い浮かぶ。
親父が毎日仏壇で、「法華経」を読経していたのを聞いて育ったせいもあり、何となくからだに染み込んでいるんだすね、キット。


少し前までは、治療室に入ると。
「當に知るべし。是の処は即ち是れ道場なり。諸仏此に於いて阿のく多羅三みゃく三菩提を得。諸仏此に於いて法輪を転じ。諸仏此に於いて般涅槃をしたもう。」というフレーズが心に浮き上がって来たけれど。
(って、意味は分かってないのよ、ホントに。なんか思い浮かぶのだす。)


最近は、町を歩いていても思い浮かぶ。



でだ。
「法華経」は面白いんだよぉ。
もう、超弩級のSF!


ところは印度、王舎城にある霊鷲山。
もう、ほとんど悟ったようなお弟子数万人と、幾千億万の存在たちに囲まれているお釈迦さん。
有名な文殊や舎利弗、阿難、マイトーヤだのお母さんのヤショダラさんもおり。
なんと! この世界の主であるブラフマンまで駆けつけている。(@o@)ナンテコッタイ
他にも竜王やキンナラ、ガルーダ、阿修羅まで、その眷属幾千万億と共に馳せ参じてる、超豪華オールスターキャスト!!


そんな中、静かに禅定に入っているお釈迦さん。
と、その時!!!!
いきなりお釈迦さんのサードアイ(第三の目)から一条の光がほとばしるっ!
光は一万八千の仏国土に拡がりまくり。
内宇宙にとどまらす外宇宙をも含めたすべての次元世界を照らし出すのであった!


う〜、カックイイ。(^^)



ちなみに、「仏国土」とか「内宇宙」「外宇宙」っていう言葉の意味は知りません。(^-^)むふ
要するに「何だか知らないけど、ワケワカメなくらいすっげぇ世界が展開してる」って事だと思うのだす。



2003年02月09日

Windows Media Player9を入れたので、世界のTV放映を巡回していた。
む〜。
便利な世の中になりましたね。
居ながらにして、文化の違う国のTVが見れちゃうんだから。



WebでTV (ウチはADSL8MB契約だけど、実効速度は下り1.4Mbps程度)


●以下はコマ落ち等もほとんどなく、LIVEで映像配信しているもの。


・サウジアラビア http://www.kacst.edu.sa/en/stream/SaudiTV-high-Band.asx ライブなドラマ&ニュース


・スペイン http://213.170.56.100/emisora1 ライブな音楽番組


・イタリア http://www.dotstream.it/cslive.asx ライブな映画&若者向け


・イタリア http://www.rtl.it/mediaplayer/hitchanneltvmulticast.asx ライブな音楽番組


・アメリカ http://playlist.broadcast.com/makeasx.asp?id=142171 24時間の娯楽番組


・ロシア mms://media.ladya-tv.ru:8080/ ライブな娯楽番組


・韓国 mms://vod.cjb.co.kr/cjb_live ライブ・テレビ


・韓国 http://www.tbc.co.kr/main/tv.htm ライブなニュース&ドラマ


・中国 http://tv4all.com/d1/7201.asx ライブ配信




●以下は録画配信


・イラン http://www.sahartv.com/arabic/tagharir.htm ニュース


・台湾 http://tv4all.com/d1/7357.asx ニュース他




●以下はウチの環境で時々コマ落ち、バッファ待ちになる。


・中国 http://www.cctv-4.com/ ニュース、音楽、スポーツ、他。
  はじめに「Select Your Speed」で300Kを選択してからチャンネル選択



・韓国 http://kimbilly.dnip.net/OnAir/OnAir.htm 豊富なチャンネル有り。BS-1もある。(^^;


・シンガポール http://202.172.237.7/woof/cna_b.asx ライブ放映



ChannelJ http://www.channelj.co.jp/ 日本の情報を世界に向けて発信



2003年02月12日

兎にも角にも、メインマシンの再インストールも終わり、httpサーバーもメインに戻り、アクセスカウンタ等の表示もサクサクといくようになった。(^^)ホッ


年末年始の慌ただしさの中、大掃除もロクにせず。
治療室の水晶たちも、ほぼ一年間洗わないままにして来た。
(前はねぇ、少なくても半年に一回は洗ってあげてたんだけど。(^^;)


でだ。
ついに二日前.。
一晩塩水に漬け、次の日一個一個丁寧に水洗い。
ん〜〜、みんなサッパリぱり助に輝いてやがる。(^^) (^^)
ついでに治療室の空気もぱりぱりだ。


そんな中、久しぶりのドヨンした空気に包まれた患者さん来室。
待ってました。(^^)/
今年に入って欝が継続しており、2〜3日前からは強い躁状態に入っているとのこと。
入って来た時から、黒い空気が彼女の周りを取り囲み、特に背中に亀の甲羅を背負っているかのように滞ったエネルギーが集まっている。
(……と、ぼくには感じられた。)


話もそこそこにベッドに。
こんな時は指もみもカット。
(既に信頼関係も出来てる患者さんだし)
とにかく背中に手を付けたくてしょうがないのだけれど、その前に足の流れを回復させないと、背中に働きかけてもエネルギーの行き場がなくなる感じ。
足に触れると、案の定パンパンに凝りまくり。
足の裏から大腿部まで「今だ!」とばかりに、揉みまくり。
いつものゆったりペースとは全然違い、何やらエマージェンシー・モードの性急さ。(と、按摩しながら不思議に思ったりする自分なのである)


背中は、やはり亀の甲羅状態。
按摩ののち、どんより浄化には持ってこいの、カマヤミニというミニ温灸でお焚き上げ。
おぉ、見ている側からどんより空気が綺麗になっていく……。


お灸の後、背中に触れてみるとふにゃふにゃ。
「触れられた感じはどう?」
「さっきと全然違う」


治療が終わると、かなりからだを包む空気がすっきりしてる。(^^)
「どうっすか、今の感じ」
「すっきりしましたぁ(^^)」


と、まだ残りはあるけれど「少しでもつらくなったら、また来てね」と告げ、按摩終わり。
久しぶりの浄化もどき按摩だした。(^^)



2003年02月13日

伸びをしたり、からだを動かすのが楽しい季節。


呼吸や伸び、リラクゼーションを取り入れたストレッチは昼以降がいい。
朝は伸び中心かな。


で、朝は昔教えてもらった一指禅気功の予備功が気持ちいい。(^^)
揺肩通六関、虚歩陰陽掌、転臀磨丹田。
この三つがお気に入り。
気が向いたら図解でもいれてたいのだけれど……。
どこかのサイトに解説はないものか。


2003年02月14日



最近仕事が忙しかったけれど、今日はちょっと暇。
ん〜、いいお天気。(^^)


今のBGMは東儀秀樹。
喜多郎にしよか、とも思ったけど。


そいえば、昔よく喜多郎聞いてたな。
あれは、一度鍼灸学校の試験に落ちた後。
削蹄師(牛の爪切り)助手のバイトをしてた頃だ。
青森や山形の牧場をまわる時、移動の車の中でよく聞いていたっけ。
シルクロードのテーマ「しちゅう之道(漢字忘れた)」っていうアルバム。
テープにダビングして、すり切れるくらい聞いてた。


山々、高原、、、、。
広い空。
車を走らせながら流れる喜多郎の音。


で、今は東儀秀樹が流れているのだ。
「雅楽 天・地・空〜千年の悠楽」というアルバム。
これは東儀さんのオリジナルじゃなくて、トラディショナルな雅楽だよね。
雅楽、いい。(^^)




二日前のを肴に……


>そんな中、久しぶりのドヨンした空気に包まれた患者さん来室。
>待ってました。(^^)/
>今年に入って欝が継続しており、2〜3日前からは強い躁状態に入っているとのこと。
>入って来た時から、黒い空気が彼女の周りを取り囲み、特に背中に亀の甲羅を背負って
>いるかのように滞ったエネルギーが集まっている。
>(……と、ぼくには感じられた。)


誰かを見て「今日はちょっと顔色が悪いね」と思う時、たいていは文字通りの顔色だけじゃなくて、からだ全体の勢いやからだを包む空気の淀みを感じ取っている事が多いのだと思う。
治療のあと、嘘のように顔がスッキリとするのはよくある事。
これもからだ全体の勢いや淀みの変化が、明確に、視覚的に感じられるよい例だと思う。


「亀の甲羅」と感じたのは、主にからだの動きや姿勢から感じ取ったもの。
人は他者(または物)の動きや姿勢、姿を、無意識に自分のからだ感覚に当てはめ、トレースしちゃう習性があるみたい。
痛がっている人の姿を見ると、自然にその痛みをトレースしちゃうみたいな。
治療師は、それをけっこう意識的に活用したりする。


ちなみに、その時の彼女の主訴は「肩や首の緊張」。
鬱〜躁と話していたけれど、からだの勢いが上半身に上がったまま集中している。
下半身全体の張りつめたコリの感触が蘇る。
(長年の付き合いなので、彼女のからだのパターンは感覚的に覚えている)
グラウンディングがない。(地に足がついていない。大地にくつろげない)


>とにかく背中に手を付けたくてしょうがないのだけれど、その前に足の流れを
>回復させないと、背中に働きかけてもエネルギーの行き場がなくなる感じ。
>足に触れると、案の定パンパンに凝りまくり。


お灸の話しは、つづく。



2003年02月15日


オンラインの中国書店で道教の古典を二冊注文。


・「黄帝陰符経集註」
内丹の古典。
とある解説書の副題に「相克する宇宙の理法を盗む」というキャッチコピーが。
ちょっとグルジェフやEOを思わせるような……。
ま、実際に読んでみないと分からないけど。


・「道書十二種」
これは清時代の劉一明による著書。
この著書に収められている「黄庭経解」を読みたいのです。
身体内宇宙を描写した、あの「黄庭内景経」の注釈書。



あとはオンライン古書店で「道教事典」を注文したかったのだけれど。
以前検索した時は4〜6000円で数冊ヒットしたんだけど、今日検索してみたら一万円のが一冊だけ。
って、一万円ってまんまな定価じゃん。(^^;
だもんで、速攻で諦める。


2〜3週間で全部売れちゃったのか。
あぁ、あの時注文しとけば良かった。(T_T)




東京12チャンネル「芸術に恋して」のビデオ録画を見る。
前はこの前に放映している「たけしの誰でもピカソ」も録画していたんだけど、最近ちょっとそそられるテーマがないのでカット。


で、今回の「芸術に恋して」のテーマは「ミュージカル」。
中で浅利慶太さんが、小澤征爾さんから聞いた話をしていた。
「大編成のオーケストラの中でピアノの音が通る為には、ピアノの一音一音が真珠の粒のように均等の強さでなければいけない」みたいな話。


いろいろな音が渦巻く中で、ピアノの音が通る……。


いろいろな感覚や思考が渦巻く中で、按摩のひと押しが通る……。


触れる、その感触。
感触が通る、響く。


……時。
そのひと押しが道となり、そのひと押しが道となる。
「いくぞーっ! いち、にぃー、さん、ダーッ!!!!!」
じゃないや。(^^ゞ うはは


按摩さんの実感が、相手の人の実感を揉む。
実感が実感を揉む、ということ。


もし、按摩さんが揉んでいるその手に、確とした実感がない時。
相手の人は、触れられているという実感は持てるハズもない。


触れる瞬間瞬間、按摩さんの手に濃厚な実感がある時。
触れるところすべてがツボになっちゃうんだよねぇ。(^^)




Windows Media Player 9。
これ、かなりイケル。(^^)


音楽の「プレイビュー」の「パワー」→「アトランダム」。
すげぇ。
音楽の雰囲気に合ったプレイビューが展開するっす。


前バージョンとは全然違う。
「おぉ」と思うビジュアルが展開する。
曲調が変わると、ビューの雰囲気も変わるし。


これ、職人技だ。



2003年02月16日

最近、治療室のBGMはメンデルスゾーン。
先日はじめて聞いて気に入ったのです。


何かねえ、アッケランカンとしているというか、邪気がないというか。
抜けているというか、爽やかというか。


「きっとこの人、根っから春な人なんだろな」っていうような曲ばかり。
「悩みとか深刻さに縁がないんだよね、この人」みたいな気持ちよさなの。(^^)




夕方。
仕事が終わり。
久しぶりに「何もやる気がしない」状態に突入。


うはは。
また来たか、この気分。
生産的なことは何もせず、腐ったように過ごすアタシ。


あれ?
脳天気なメンデルスゾーンを、ご機嫌に聴いていたのは今日だったよね。


で、今日はプラバさんもいない日。
十全に、ひとり、やる気なさに浸るのである。


夕食なんて作り気も起きなく。
暇つぶしにお酒なんぞを飲んでみるのだが、いつものように「へろへろ〜」とか無邪気になる訳でもなく。
淡々とからだは酔うのである。


朝が来れば夜も来る。
陽気な自分もやって来るし、陰気な自分もやって来る。
有能な自分もいるし、無能な自分もいる。


何となくね。
ベースは、夜とか闇。
陰気や無能なんだと思ってみたりする。


たぶん。
道教、タオイズムに惹かれるのは。
こゆところなのかもね。



2003年02月17日


2/10の朝日新聞。
山折哲雄さんの「洛中夢」というコーナー。
副題は”「癒やし」は「イヤシイ」”というもの。


癒やし系の本、癒やし系の音楽、癒やし系の何々……と、街にもマスコミにも、この言葉がみさかいもなく氾濫しているといっていい。 今日、あいかわらず「癒やし」という言葉が大流行している。

私はかねてから、「癒やし」とか「癒される」という言葉が好きになれないでいた。
そこからは、甘ったれた、うさん臭い匂いばかりが立ちのぼってくるように感じていた。
それでつい「癒やし」とは「イヤシイ」言葉ではないか、といってしまったのである。


30年くらい前、「癒やし」や「ヒーリング」という言葉には、何か宗教性を含む厳かな響きがあったように思う。
それが、20年ほど前(かな?)、シャーリーマクレーンの著作やバシャールに代表されるニューエイジ・ブームがはじまり、「癒やし」や「ヒーリング」という言葉が一気に流通し消費されていった。


うん。
その流れは、ホントに「流通」「消費」という感じだった。
言葉が流通し消費されていくに従って本来の意味は薄れていき、甘えやイヤシイ匂いが付着していく、そんな感じがした。


以前、マスコミでインドの新興宗教・サイババが盛んに取り上げられていた時。
現地取材のテレビを見ていて気持ちが悪くなった事がある。
サイババを取り囲む信者たちの、我も我もと先を争って何かを欲する姿。
そこには宗教性というものはまったく感じられず、敢えて言ってしまえば「催眠商法に乗せられて商品に群がっている人々」と同質のものを感じてしまったのだ。


現実には、癒やしの時を待つ人びとが増えてきた。
大げさにいえば、日本人の多くが、神も仏もいない大海を漂流しはじめたということではないか。
それで「癒やされたい」という安直でイヤシイ言葉が、そういう主体なき漂流状態のなかから使われだしているのである。


と、山折さんは結んでいる。


日本的な文化が薄れ、宗教性や共有する神話も無くなり。
確かに今、日本人の心は漂流しているのかも知れない。



2003年02月18日

実感と実感が触れ合うということ。


人によって、またはその時の状態によって、実感の持てる層が違ったりする。
それは主に、皮膚と皮下組織の状態、触感で違ってくるように思う。


先週、サニヤシン(OSHOのお弟子)仲間のKさんが按摩を受けに来た。
Kさんにしてはまぁまぁ凝っている方だったけど、ま、普通の人が普通に凝っている感じ。
なので、特に「また来なさいね」と言うこともなく終了。


数日後Kさんから電話があり、次の週の予約を受ける。
で、今日がその予約の日だったのだす。


横向きになってもらって、肩に触れた瞬間「へ? 全然違う……」とビックリ。
そう、前回とからだの感触がまったく違う。
……と、思い出した。
これがいつものKさんの感触だった。
なんてこったい。(@o@)


前回は普通に忙しく暮らしている人と同じような感触。
今回は、感受性豊かな、繊細な感触が戻っている。
む〜、この明らかな違い。
分かりやすい。(^^)


大きな違いは、皮膚と皮下組織の瑞々しさ。
皮膚と皮下組織が瑞々しくて、按摩さんの手に実感が持てる状態だと、敢えて筋肉を揉む必要はなくなる。
ゆっくりと繊細に、この濃い霧のような感触を揉むだけでいい。
周りの空気と一体になるような、繊細で優雅な揉み方。
それは、静けさの中を漂っている感じ。


この時は、からだの「ある部分」を揉んでいるのではなくて、「からだまるごと、その人まるごと」を按摩している。


これは按摩を受けている方でも実感すること。
Kさんもビックリしていた。



今日はそのあまりの違いに、今まで漠然と感じていた事が、いくつかはっきりと見えて来たような気がする。
皮膚と皮下組織の繊細で瑞々しい感触は、感受性と静けさ、精神的な余裕と密接に関係しているという事。


皮膚と皮下組織が繊細で瑞々しい人と話をしている時、周りの空気は静けさに包まれて、その中にお互いの言葉や想いがぽわんと浮かび上がる。


皮膚と皮下組織の感触がただの皮のように瑞々しくない時。
(これがいわゆる「普通」だったりするんだけど)
ある方向性を持ったものがたりが話される。
その話されるものがたりの下には、また別のものがたりが控えていて、その下にも……。
多層的なものがたりの間を行ったり来たり。
ものがたりを客観的に眺めるスペースも余裕もない。


で、ものがたりは主に筋肉の緊張として現れる。


今日のKさんの左の背中、腰にはめちゃくちゃ頑固な固まりが一本走っていた。
からだ全体に瑞々しさが回復して来ると共に、あからさまな「これでもか!」という筋肉の凝り。
「なんでこんなに頑固なんでしょうねぇ。揉まれていて左の背中だけからだの声が聞こえないですぅ」とKさん。
「あ、ダイジョーブ。これだけ自己主張してるから、もうすぐ気が済むはずだよ。からだ全体に静けさが戻って来ているから、頑なさも見えやすくなってるのよね。ほら、こうやって”おぉ、そんなに頑張ってたのか?”って話しかけるように揉むと、頑なな声っていうか感触が実感出来るでしょ。」と、ぼく。


按摩が終わり、「分かりやすかったねえ」とふたりでしみじみ納得する。
「前回みたいなからだじゃあ、生きている意味がないわ、もう!」とKさん。
「何だか、とってもうれしくて楽しくなって来たわ」とはしゃぎながら、ケラケラ笑いながら帰って行ったのであるが……。
それは、見慣れたいつものKさんなのである。


生きるっていうことを楽しみ、味わいながら生きるのと。
(それはもちろんネガティブ、ポジティブ、両面含んで)
仕事や自分の内発性とは違う何かの為に生きるのと。
それは、確実に全然違う人生になる。



しかしなあ。
やっぱ皮膚や皮下組織の状態って面白いや。
今まで、相手の人の実感ある層から働きかけて来たけれど。
その人に実感がなくても、皮膚や皮下組織に瑞々しさを回復させることにフォーカスを当てた按摩もやってみよかなあ。




テレビ「ガチンコ・ファイトクラブ」が終了。
さっき録画を見終わったところ。


終了、、だよね、やっぱ。
五期生は、そもそもの動機が「ボクシング」や「強くなること」と全然関係なかったし。
テレビを見ていても、何がテーマの番組だかワケワカメ状態だったし。


ただ、いろんなゲストが見れたのだけは楽しかった。
・同郷の畑山さんは、ウチでは「ニコちゃん大王」と呼ばれ、かなりな人気。
・辰吉さんはこの番組を見たことで、ぼく的には長島さん・猪木さん・永ちゃんとほぼ同列に並ぶ位置になってしまった。
自分を全うしていると感じられる人たち。
職業=本人。
みたいな。
・「入れ墨ボクサー」大嶋さんはめちゃくちゃカッコイイ。というかコワイ。存在感アリアリ。Vシネマで主役やれそう。


で、クラブ生の中で、一番大好きだったのは「大ちゃん」こと藤野大作さん。
めちゃ気持ちのいい人。
真っ直ぐで分かりやすい。


「ガチンコ・ファイトクラブ」の最後は「これじゃ終わりだよね」と思わせるものだったけれど、一番最後のシーンで救われた。
竹原さんが藤野くんに「久しぶりにスパーやろか」と持ちかける。
その二人のちょっとした短いやり取りがね、その二人の表情がね。
ものすごく良かったんだ。
ホントにボクシングが好きで、その好きなもので、からだで語り合える人たちがいる。


オジさんは、見ながら泣いてしまったよ。



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