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RIGHT:参考：[[京都大学附属図書館所蔵 富士川文庫セレクト 導引口訣鈔:http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/fs2/fs2cont.html]]
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*養生按摩の訓 [#mb7c5f7a]
左の足の小指の端より、本節京骨の上を訣わかち、~
踵を摩して~
跗上&size(9){ふじょう};（足の甲）大指の方へかけ然骨（舟状骨）の上を摩&size(9){な};で、~
足心湧泉にかけて解き、~
~
外踝絶骨より三陰交へすじかいに摩で、底に滞りあらば骨ならば砕き、筋の変をばさすり摩で、~
脛骨の中をすじかいに摩で、~
三里の上邪骨を砕き、~
膝蓋を砕き、~
~
股へ上り陰市よりすじかいに摩で、~
真中の胃経をくつろげ、~
風市より胆経の環跳摩で、~
~
~
横骨（恥骨弓上際）の末より腰骨腹にまわり、肉を分かち結ぼれを解き、~
~
亀の尾（尾骨）の先より腰眼の穴&size(9){けつ};あばらにかけて摩で、肌を解き、~
二十一の脊骨より二行通り、肋&size(9){あばら};先を解かし、~
前にかかって摩で、~
痞根、日月の位より結ぼれを解きて、~
~
十三あたりの椎の骨より二行通りの肉を解き、~
前は乳中、乳根の位を按摩し、~
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十一の椎より（是より上へ摩す）二行通りにかけ督脈を大椎の端まで摩で、骨をゆるやかにし、~
九十の兪（肝兪、胆兪）より大腸経の肩髃を摩で、
肩骨の先を砕き（肩骨長くは念を入りたく）、~
腋下にまわし、~
肩骨のはずれ七の兪よりすじかいに二行通りの肉を砕き、~
~
CENTER:&size(11){参考：「和漢三才圖會」巻第十二支体部};~
&size(11){胸の上の横骨を巨骨という。その上の陥中（くぼみ）が欠盆である。};
CENTER:&ref(http://tao.main.jp/img/zue005.gif);
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肩髃にかかり欠盆をくつろげ、肩骨を摩でて、~
髆上（俗に二の腕と云）を摩し、~
五の椎より膏肓&size(9){こうこう};の所にかかり、肩骨&size(9){かたほね};を摩で~
肩井&size(9){けんせい};欠盆&size(9){けつぼん};を和&size(9){やわら};げ~
前の方&size(9){かた};欠盆骨より脇の下に摩で肉を訣&size(9){わか};つ~
夫&size(9){そ};れより骨先を砕き、肩骨欠盆、臑骨（俗に二の腕と云）の先を砕き、筋を分け斜&size(9){すじかい};に肺経の結&size(9){むすぼ};れをとき、~
臂骨&size(9){ひじほね};の先より肉を分け太淵&size(9){たいえん};に至り（俗に脉所と云）斜&size(9){すじかい};に摩で解結し、~
腕後&size(9){わんご};より（俗に手首と云）大指にかけて摩て爪際&size(9){つめぎわ};をまわし摩で~
合谷&size(9){ごうこく};より大指の中、赤白肉のさかいを指先にて摩で解&size(9){とか};し、~
腕後&size(9){わんご};より五つの指、すちかひに摩&size(9){ま};して大指のごとく節々の骨を平&size(9){たいら};げ滞りを去り、~
爪のきわに氣をつけ（大指の如くす）指先をまわし摩&size(9){なづ};ること数返。~
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CENTER:&size(11){参考：「和漢三才圖會」巻第十二支体部};
&ref(http://tao.main.jp/img/zue004.gif);
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脳後&size(11){（※百会の後下）};骨を解き、完骨を（耳後の骨）左右共に揩&size(9){もみ};砕き~
曲鬢&size(9){きょくひん};の（胆経）結肉&size(9){けつにく};を訣&size(9){わか};ち~
顴骨&size(9){かんこつ};（耳前の骨）動かし~
眉骨&size(9){ひこつ};を摩解&size(9){まかい（なでとき）};し~
上胞&size(9){うわぶち（※うわまぶた）};鋭眥&size(9){まじり（※まなじり、目の外角）};骨先を解し内眥&size(9){まがしら（※目の内角）};骨を解き~
百会に摩であげ、眉の上を横になで、鼻をうごかし（掌&size(9){たなごころ};の裏にて）人中を動かし摩で~
内眥&size(9){まがしら};よりなで、耳の上曲鬢より脳後へかけ摩す。~
頬車骨&size(9){きょうしゃこつ};より上へ摩で百会のむすぼれをとき脳後の枕骨&size(9){ちんこつ（※後頭隆起）};を動かし摩でる（櫛を以て専らけづるもをし&size(11){※櫛を通す場所も推すという意味か？};）、~
髪際&size(9){はつさい（かみのはえぎわ）};の邪骨を砕き、~
左右の腮&size(9){あぎと（※あご）};の下へ骨をかけて摩でる。~
髪際より斜&size(9){すぎかい};に二三返も摩で、大椎の骨先を砕く。~
欠盆を和げ欠盆骨を越す。~
二三の椎より肩の上天髎&size(9){てんりょう};巨骨&size(9){きょこつ};へ摩で肩骨&size(9){けんこつ};を摩す。~
肩先より膏肓骨を越し二行通りの肉を動かし脊骨&size(9){せなかほね};を越して摩でる。~
腋下&size(9){えきか（わきのした）};より手を当て七の椎&size(9){ずい};脊骨を越す。~
肋&size(9){あばら};の下を日月の位&size(9){くらい};より二行三行通りを越し十一二の椎を越す。~
章門&size(9){しょうもん};より手をあて膏肉&size(9){こうにく};&size(11){（※膏肉＝脂肉か？）};を解し、二行通りの肉を解き、督脈を訣&size(9){わ};け摩でる。~
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腰骨の中の高き処&size(9){ところ};より十七八の椎骨を越す。（右の股まて也）~
腰骨環跳&size(9){かんちょう};の位より手を付け、亀の尾に越し、横骨&size(9){わうこつ};の末を摩つ。~
風市&size(9){ふうし};の処を斜&size(9){すぢかい};に髀関&size(9){ひくわん};（俗に太股&size(9){ふともも};と云）より二十一の椎に當て摩す。~
膝の上へ伏兎&size(9){ふくと};より風市にかけ摩す。（風市より下はのぼり摩す）~
膝蓋&size(9){ひざのさら};のきわより斜&size(9){すじかひ};に上へ摩す。~
脛（※原文は肉月に行）骨&size(9){はぎほね};を斜&size(9){すぢかひ};に陽明経を摩て越す。~
大指の先き爪をわまし隠白&size(9){いんはく};大敦を摩。~
足の裏を中指の先きより小指の方へ横に摩す。~
大指の骨より湧泉&size(9){ゆうせん};にかけ、爪して肉を割&size(9){さき};摩る。~
内踝&size(9){うちくるぶし};より上へ、環跳&size(9){かんちょう};まで斜&size(9){すぢかひ};に摩て上る。~
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右の如く行へは、万病不生&size(9){せうぜず};。~
延年&size(9){えんねん};にして不老&size(9){をいず};。~
貴&size(9){たつとき};も賤&size(9){いやしき};も、老少男女を不撰&size(9){えらばず};、常々油断なく慎&size(9){つつしん};て勤&size(9){つとむ};べし。~
初心の人かならず是を習&size(9){ならは};しめ、能&size(9){よく};々熟して後、痞滞&size(9){ひたい、つかへとどこほり};を療&size(9){りょうす};る事をさとり知らしむへし。~
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